松崎町雲見地区災害ボランティアに参加して

監事の坂倉です。

令和4年8月14日の台風8号により、私たちの住む賀茂地域に大きな災害をもたらしました。特に被害を受けた松崎町雲見地区にお住いの方々対し、厚くお見舞いを申し上げます。

翌日、台風8号が過ぎ去り、いつもの日課のようにfacebookを見ていると松崎町の災害ボランティアのページができていることに気づき、そこで被害の大きさを知りました。地元の青年会議所メンバーとして、何かできないかと考えました。

青年会議所に在籍して、9年目となり、被災地に対する支援の大切さを常々感じていました。2016年の熊本の大震災、2019年の長野県を中心に起きた台風19号による豪雨災害、2020年の熊本の豪雨災害、2021年の熱海伊豆山の土石流災害と多くの災害をニュースで知りながらも、支援金や支援物資の援助でしか、貢献することができずにいました。2019年の豪雨災害は近隣の青年会議所の管内でも被害を受け、災害ボランティアが立ち上がり、ボランティアの受け入れをしていました。当時は、貢献したい気持ちはあっても、被災地に入る勇気がありませんでした。2021年の伊豆山の災害では、新型コロナウイルス感染症対策のため、地元住民以外、被災地に入ることが許されませんでした。

そのような中、本年、JCI日本 組織愛向上委員会の総括幹事として、出向させていただく機会を得ました。そこで、中島土JCI日本会頭の公式訪問へ数回に渡り撮影スタッフとして同行させていただきました。その時に被災地支援活動のお話をされました。その一歩踏み出すことで、救われる方もいて、自分の成長にもつながる。素晴らしい経験をされたことを拝聴し、2019年の三島・函南の被災のときに一歩踏み出せなかった自分への悔しさが込み上げ、次こそは、現地で活動がしたいという気持ちがあった中での雲見の被災でした。

災害ボランティア開設当初は、松崎町民だけの募集で、今回も参加は難しいかと諦めかけたときに先輩からお声をかけていただいたこともあり、迷わずボランティアに登録をしました。先輩方がすでに災害ボランティア運営スタッフとして、入られており、とても頼もしく感じるとともに、安心感がありました。参加させていただいた日は災害ボランティアの活動も数日が経過していたこともあり、受付や移動はスムーズに回され、被災地に派遣されました。被災地の現場をはじめて目の当たりにしましたが、悲惨さが想像を超えていました。人一人の力がどの程度の助けになるのか、無力なのではないかと考えてしまう場面もありました。今回は、床上浸水されたお宅の床下の泥の掻き出し作業でした。短い時間でしたが、即席のチームでも連携が生まれ、作業が終わるころには、もちろん疲労感はありましたが、なんとも言えない達成感がありました。

下田青年会議所に入会していなければ、このような有事の際も、どこか他人事だったと思います。こんなに自分から行動をすることができるとは、考えられなかったと思います。とても貴重な経験をさせていただきました。私に限らず下田青年会議所という団体が地域に存在して、有事の際に率先して動ける団体と認知していただくためにも、今後も多くのメンバーが関わってほしいと改めて感じました。

おわりに、一日でも一秒でも早く、被災地の方が安心して日常生活を取り戻せることを、心よりお祈り申し上げます。