日本における青年会議所とは
1949年、明るい豊かな社会の実現を理想とし、責任感と情熱をもった青年有志による東京青年商工会議所(商工会議所法制定にともない青年会議所と改名)設立から、日本の青年会議所(JC)運動は始まりました。 共に向上し合い、社会に貢献しようという理念のもとに各地に次々と青年会議所が誕生。 1951年には全国的運営の総合調整機関として日本青年会議所(日本JC)が設けられました。 現在、日本全国に青年会議所があり、「修練」「奉仕」「友情」の三つの信条のもと、より良い社会づくりをめざし、ボランティアや行政改革等の社会的課題に積極的に取り組んでいます。 さらには、国際青年会議所(JCI)のメンバーとして各国の青年会議所と連携し、世界を舞台として、さまざまな活動を展開しています。
青年会議所の特性
青年会議所には、品格ある青年であれば、個人の意志によって入会できますが、20歳から40歳までという年齢制限を設けています。これは青年会議所が、青年の真摯な情熱を結集し社会貢献することを目的に組織された青年のための団体だからです。 会員は40歳を超えると現役を退かなくてはなりません。この年齢制限は青年会議所最大の特性であり、常に組織を若々しく保ち、果敢な行動力の源泉となっています。 各青年会議所の理事長をはじめ、すべての任期は1年に限られます。会員は1年ごとにさまざまな役職を経験することで、豊富な実践経験を積むことができ、自己修練の成果を個々の活動にフィードバックさせていくことができます。 青年会議所におけるさまざまな実践トレーニングを経験した活動分野は幅広く、OBも含め各界で社会に貢献しています。たとえば国会議員をはじめ、知事、市長、地方議員などの人材を輩出、日本のリーダーとして活躍中です。
下田青年会議所について
(一社)下田青年会議所(下田JC)は、静岡県下田市を拠点に、賀茂地域の発展と若者の人間的成長を目的として活動する公益性の高い団体です。その成り立ちは、戦後の日本が地域再建と次世代育成に力を注ぐなか、全国的な青年会議所運動の流れを受けて賀茂地域の有志が集い1969年に誕生しました。その後地域のリーダーを輩出し続け、地域のまちづくり、青少年の健全育成、防災・観光・環境などの多様な分野において、事業やイベントを通じて市民との連携を深めてきました。東海地区コンファレンスや全国大会などへの積極的な参加を通じ、他地域の青年会議所とのネットワークも築いています。また、国際青年会議所(JCI)の事業として毎年11月に開催される世界大会に参加する事で国際的な交流・繋がりも持っています。
JCの三信条
青年会議所には、「奉仕」「修練」「友情」という三信条があります。それぞれを別々のキーワードで捉えるのではなく、常に等号で結びJC運動の根幹を示す信条と考えます。
奉仕
「社会への奉仕」「相互に支え合うこと」「修練の実践」であり、相互に支え合うこと
修練
「個人の修練」「自覚と向上心を持つこと」「社会的責任の自覚の過程」であり、達成能力の向上を目指し、連帯の意味を知り努力すること
友情
「世界との友情」「個々の自覚と達成能力の獲得」を切磋琢磨し、連帯することである。
JCの4つの機会
青年会議所における4つの機会は、偶然が巡ってきたり、ラッキーに手にしたりするものではなく、いつでもそこにあるものです。活かせるどうかはあなた次第です。
1.「個人の機会」(Leadership development)
指導力開発・人間力開発の機会です。様々な研修プログラムや活動の中で自己啓発の機会が与えられます。
2.「地域の機会」(Community development)
社会開発・まちづくり機会です。地域社会との関わりができ、社会奉仕活動をする機会が与えられます。
3.「国際の機会」(International)
国際交流・国際貢献の機会です。JCI(国際青年会議所)のメンバーとして、世界会議やASPACなど、世界と関わる機会が与えられます。
4.「ビジネスの機会」(Business)
経済活動・経営開発の機会です。日本全国、世界各国の志あるメンバーと出会うことができ、新しいビジネスの機会が与えられます。
メンバーからの声

活動を通じて芽生えた「経営者」としての使命感
滝沢 健二(2021年度理事長、清掃業)
私が大きく変わったのは、ある先輩から言われた「で、君はどこまで会社を大きくしたいの?」という問いでした。そこから会社の将来像を真剣に描くようになり、地域の経済を循環させるためにも、地域を盛り上げる後進を育てるためにも、会社を大きくせねばならないと使命感を抱くようになりました。

活動で得たものは「仲間」
渡邉 祐介(2021年度専務理事、サービス業)
青年会議所は利害関係のない仲間たちの集まりです。さらに同じ経営者という立場の人も多いので、同じ目線で話ができたり、時には異業種・異分野からの全く違う目線からの意見にハッとさせられたり、ふとした会話の中でも様々な気付きがあります。